前立腺がんは男性のみに発生するがんですが、日本におけるがん患者のうち胃がん、大腸がん、肺がんに次いで4位と、かなり発症率の高いがんであることがわかります。

ここでは前立腺がんの原因や症状、葉酸を用いた予防策についてお話しします。

前立腺がんの原因・症状

他の多くのがんと同じくその原因は未だ詳しく解明されていません。
明らかになっているリスク要因としては年齢(高齢男性に多い)、人種(黒人)、遺伝要因などと言われています。

わかりやすい症状は特になく、がんがかなり進行した状態でも自覚症状がないため、他の臓器に転移したあとで発覚するといったこともめずらしくありません。

ただし、同時に発症することが多いといわれている前立腺肥大(尿が出にくい、残尿感、頻尿など)に加えて血尿や、骨へのがん転移による腰痛など、併発する症状によって異常に気がつくという場合もあります。

病院での定期的な検診、あるいは人間ドックでの血液検査で腫瘍マーカーの値が高いなどを基準に発見することができます。

また転移する前なら手術や放射線治療により治癒が可能ですから、毎年必ず行うことをおすすめします。

前立腺がんを予防するには?

予防には一般的ながん予防の習慣として飲酒・喫煙は控える、適度な運動、ストレスを溜めないなどが挙げられます。

また食生活のリスク要因として乳製品、動物性たんぱく質、カルシウムなど、予防としては野菜、リコピン(トマトなどに多く含まれる)、大豆、ビタミンE、魚などが前立腺がんリスクの上昇/低減に関係しているとされます。

日本人の食生活として大豆やビタミンE、魚など不足することはあまりないように思えますが、やはり食生活の欧米化にともなって年々不足しがちになっているようです。

葉酸で前立腺がんのリスクを低減できる?

葉酸は大腸がんを抑制するなど抗がん作用があることでも知られていますが、前立腺がん予防にも効果的であることが、研究によりわかっています。

デンマークの研究チームの調査によると、1日あたり100㎍の葉酸サプリを摂取したグループの前立腺がん発症率は、摂取しなかったグループよりおよそ12%低かったという結果が出ています。さらに、同じ量の葉酸サプリを摂取することで悪性度の低いがんリスクは、なんと29%も減少します。

一方で詳しい原因はわかっていませんが、食事から摂取した葉酸では前立腺がんリスクの低減に有意な効果は見られなかったとのことで、あくまでもサプリメントからの葉酸摂取が有効であったとの研究結果となっています。

前立腺がんを予防するには健康的な生活に加えて葉酸をサプリで摂取するという方法が非常に効果的であることがわかります。

産婦人科の女医
葉酸は赤ちゃんの成長に欠かせない栄養ですが、大人になっても細胞分裂を繰り返している以上は摂取したい栄養素です。

葉酸が大腸がんや前立腺がんに効果があり、予防できるといわれる反面、がん細胞を増やしてしまうとの声もあります。葉酸は血液中のアミノ酸がホモシステインにならないように、メオチニンとして変換させる作用があります。

このメオチニンは、タンパク質合成や細胞合成に欠かせないものであり、葉酸が不足するとホモシステインが増殖し血管を固くして動脈硬化を起こし血液をドロドロにしてしまいます。細胞の合成だけでなく、修復機能にも葉酸が必要でがん細胞を抑制するのではないかと考えられています。

2013年にデンマークの疫学研究グループにより、葉酸を摂取した男性の方が前立腺がんになりにくいと報告があり、前立腺がん予防に葉酸が効果的であると言われるようになったようです。近年は大腸がんが非常に増えていて、食生活が欧米化し動物性脂肪の摂取の増加と食物繊維不足が要因ではないかとも言われています。食物繊維が不足すると、便の水分が不足し腸壁を刺激して傷つけそこからがんが発生しやすいからです。葉酸は粘膜強化作用があるので、大腸がんだけでなく前立腺にも良いとも考えられています。

葉酸とがんの関係性については、既にがんが進行している場合には葉酸ががん細胞を増やしてしまうとも言われ、科学的な証明がされていない為に確実とは言えません。

がんは生活習慣病の1つであり、食事・運動のバランスやメンタルケアが重要であるとも言われています。

葉酸サプリの摂取による前立腺がん予防についても、医学的な証明がきちんとされていないので確実とも言いきれないのです。葉酸摂取についてはサプリよりも食事の摂取が好ましいとも考えられているので、予防を考えるのであれば先ずは生活習慣の見直しを始めましょう。

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